和久傳 150 周年 × 和久屋傳右衛門
歴史の中で多くの変化を繰り返しながら、和久傳は2020年、創業150周年を迎えました。どれだけ多くの方と関わり、 支えられ今があるのか。そして、これからの新しい和久傳を皆様と共につくっていきたい。 「和をもって久しく傳える」この思いを胸に、古に学びながら次の150年を目指して新たな一歩をふみだしました。
奇跡の稲、イセヒカリの日本酒。
伊勢神宮の神田では、今も神饌のために「イセヒカリ」がつくり続けられています。
1959年、2度にわたる台風が神田の稲を根こそぎ倒していったあと、全滅かと思われた田んぼの中に、稲が数株だけすっと立っているのが発見されました。この奇跡の稲は門外不出の種「イセヒカリ」と命名されます。
決して絶やしてはならないという思いが祈りのように、縁から縁、人から人へと静かに手渡されていき、2012年、一握りの籾種が和久傳に辿りつきました。このイセヒカリが、和久傳のふるさと丹後の地、久美浜町市野々の山深い棚田に植えられます。
そして、蟹殻を撒いた土肥と丹後の湧水で育てた自然栽培米「イセヒカリ」は、地元の白杉酒造さんによって、お米の味をいかした「和久屋傳右衛門」となりました。
瓶が纏う和紙は元伊勢三社が鎮座する大江町宮川にて、楮の栽培から手間を惜しまず漉きつづける丹後和紙田中さんの手によるものです。
1870年、創業以来「和をもって久しく伝える」と唱えた和久屋傳右衛門の思いを、ふるさと丹後から生まれた日本酒にこめてお届けいたします。